転職は負けだと思ってた

綱渡り生活をしながら、先の光がみえないまま、働き続けとった。

今の職場を辞めるということは「負け」や。負けて「脱落者」になるんや、プライドを捨てることになるんや、それは嫌やな、と。
看護師としては急性期が一番勉強になって、一番やりがいもあるはずや、という思いも心のどこかにあったかもしれん。

1人目の育休明けも、2人目3人目の育休明けも、そういう風にしか考えられんだ。

でも、3人目育休明けから2年が経過して、自分の価値観や考え方が変化してきたらしい。

なにが大切なのか。
家族としてどうありたいのか。
どういう生活を送っていきたいのか。

そういうことを考えるようになった。
漠然とではなく、真剣に。

夫とも真面目に話し合えるようになってきた気がする。

自分たちの生き方に合った仕事を、前向きに、積極的に、探しにいってもいいんじゃないがかな?

聞く人によっては、辞めるための言い訳にしか聞こえないこともあるかもしれん。

でも、そのへんのモヤモヤとしたところをくぐり抜けそうな気がするな。


今日、初めて他の病院を見学した。
慢性期の介護病棟もみせてもらった。

患者さんが笑ってた。
働く人が生き生きしてた。
師長さん・スタッフさんの目指そうとするものに、すごく共感した。

慢性期は先がないから、毎日おんなじで、やりがいなさそう...
とか思ってた自分が恥ずかしくなったわ。

どこででも、腐らずに、やりがいをもって働いていくことはできるんやね。

きっと。

もっといろんな世界をみてみようと思う。

自分たちの生活を守りながら、自分の能力や資格を活かしていけるところは、きっとあるばずやわ。

まだきっと遅くないはず。

前を向いて、あるいていくよぉ。